南くんの彼女 ( 七 転 八 起 ⁉︎ )




あぁぁあぁあ〜!!!
今の、今の発言 撤回できませんか?!


分かってない!全然分かってないの!!


正確には分かりたくない!

いや、分かってはいけない!!(必死)



嶋中くんにはさ、もっと私なんかよりずーっとずーっと素敵な人がいてさ。


それで、いつか私のことを好きだって言ってくれてたこの時間が「そんな事もあったっけなー」ぐらいになって、


幸せになってもらいたいと思ってるんだよ。



「じゃあ、早速。」


「え?」


「デートしよう。」


「…はぁ?!」


「今週の日曜日、駅前に11時。ランチでもしよう?気軽に…ね?」




いやいやいやいやいやいや!
え、何をおっしゃってらっしゃるのですか?


私には瀬那と言う大好きな彼……



ハッ、



もう、彼氏じゃないんだった。(号泣)


そっか。
そうだよね、私はもう瀬那の彼女じゃない。言ってしまえば、ストーカーに逆戻りした哀れな女の子。


もう、私が瀬那以外の誰と何をしようが、瀬那には関係ないんだ。言ってしまえば、瀬那は付き合ってる時から私にあんまり関心なさそうだったな…ハハ。


ヤキモチ?…って、思っても勘違いだったことの方が多いし。本当にヤキモチ妬いてくれてた時だって、私が好きだから…ってよりは、瀬那のプライドの問題だったような気もしなくもない。