南くんの彼女 ( 七 転 八 起 ⁉︎ )



私はちゃんと、行動にも移してたつもりだったのに、な。



「じゃあ、攻める。」


「え?」


「森坂に俺の本気が伝わるように、俺 攻めるから。ちゃんと考えてよ?俺のことも。」



逃げられない。
私 自分で逃げられない状況を作る達人かも。


嶋中くんはすごくいい人で、優しくて頼りになって、私のこと分かってくれて、私を好きだって言ってくれる人。


傷付けたくない、困らせたくない、悲しませたくない。



嶋中くんを好きになって、一緒に笑いあって毎日を過ごせるなら…それ以上の事なんてきっとないはずだけど。



「…わ、分かった。」




どうしよう。そんな日が来るなんて、これっぽっちも想像できない。



勢いで分かったなんて言っちゃったけど、本当のところ3割くらいしか理解出来てないし、頭の中は瀬那は今、何を思ってるのかな?ってことでいっぱいだったりするから、最低だ。