私のために瀬那は、進路まで変えてくれて。
一緒に頑張ろうって、言ってくれた。


それが、どれだけ瀬那の人生にとって重大なことか…改めて考えてみた。


……すごい嬉しい事なのに。


瀬那とキャンパスライフを送れたら、絶対に楽しいし、他の子が瀬那にベタベタしてたら『ダメー!』って言えるし、瀬那のことずっと見てられる。



私にとって、これ以上にない幸せ。



だけど。
それって、瀬那のためになるのかな。


……このまま、瀬那の優しさに甘えてばかりいたら、大好きな瀬那を私がダメにしちゃうかもしれない。



…それがね、すごく怖いと思ったんだ。



頭は悪いし、ずば抜けて可愛いわけでもない。特技なんて瀬那がどこにいてもすぐ見つけられる事くらいで。


他の子に勝ってる部分なんて、私には何にもない。