───────────────



「…げっっそり。」


「なに"げっそり"を効果音みたいに使ってんだよ。」


「瀬那…スパルタ過ぎる〜!!分かってたことだけどぉお!!」


「あのな、お前が極めてバカだからスパルタに感じるんだろ。1から10まで教えてやってんのに、どこがスパルタなんだよ。」




瀬那と放課後に勉強を始めて、5日ほど経った今日この頃。


進路を本格的に【すみれが丘大学】へ定めた私たちは、


【南がすみれが丘大学…?もったいないなぁ…明の星ならもっと環境も整ってるのに。】


【森坂がすみれが丘大学?……いや、まぁ…夢はでっかく!だからな…!】


と、担任に全く正反対のコメントを頂いた。


失礼しちゃう。無謀なのは私が1番よく分かってるんだからぁ〜〜!!!



そして、いつもは瀬那の家にお邪魔して勉強してるんだけど『乙葉とすぐに違う話で盛り上がるから家だと勉強が進まない』と言う理由で、今日は珍しく学校の図書室で勉強をした私たちは



「極めて…バカ……?」


「あれ…間違ったこと言った?」


「……いえ、私は極めてバカです。」



勉強を終え、生徒玄関で靴を履き替えながらなんて事無い会話をしていたところだ。



瀬那ってば、仮にも彼女の私に暴言吐きすぎじゃないかな。って、誰が仮じゃい!!!(自分で言っただろ)