ど、どうしよう。
家に着いたって言っちゃったのに…
今出たら外なのバレるかな?
でも、出ないのはもっと不自然だよね。
「っ…も、もしもし!」
どうにでもなれ!と、スマホ画面を応答方向へスライドして耳に当てる。
『もしもし。俺だけど。』
聞こえてくる瀬那の声に、胸がギューッて苦しくなって、目には涙さえ浮かぶ。
「ど…どうしたの?…瀬那が電話くれるなんて、私 今日は星占い1位だったかも!」
なんて、いつもみたいにはしゃいで見ても、私の目から涙が消えてくれることはなくて、
『……佑麻、何かあった?』
「へ……?」
『……それに、今 外にいる?』
「…っ、」
そうだった。瀬那は、私のことなら何でもお見通しなんだった。
私がどんなに頑張ったって、瀬那には敵わないや。気づいて欲しい事も、気づいて欲しくない事も、瀬那はいつも全部 全部 気付いて、
『…今どこにいる?今から行くから。』
「だ、大丈夫!…本当は、進路のこと考えたくてカフェに言ってたんだけど…結局、答え出なくて!どうしようかなって…落ち込んでただけなの。」
『…本当にそれだけ?』
疑ってる…と言うよりは、心配してる。
そんな声を出す瀬那に、また甘えてしまいたくなる。今すぐ会いに来てって、言ってしまいたくなる。


