【今日の帰り、なんもなかったか?】
【大丈夫!瀬那がいなくて寂しかったけど、無事に家につきました(≧∇≦)】
……嘘。
今日は紗菜ちゃんに会ったよ。
それで、本当はまだ外にいるの。
言えば良かったかな…って、メッセージを送ってしまってから後悔するけど。
ううん、言わなくていい。
これは私が1人で抱える試練なんだ。
瀬那に、負担かけちゃ、だめだ。
ちっちゃな嘘が積み重なって…その嘘を隠すためにどんどん嘘が大きくなって、
そうしてるうちに、人は何が本当かすら分からなくなってしまうのかもしれない…なんて、思いながら見上げた空は星一つ見えない。
まるで、私の心を映してるみたいで…
「フッ……」
自嘲気味に笑いが溢れる。
そんな私は、握りしめていたスマホがいきなり震えて
【Calling▷▷瀬那♡♡】
表示された文字に一気に心臓がうるさい。


