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会計を済ませて、家までの帰り道。
もう外はすっかり暗くなっていて、カフェに1人で何時間ぼーっとしてたのかを思い知った。
結局、紗菜ちゃんが置いていった千円札は使えないまま財布の一番奥のポケットへとしまった。次 会う機会があれば返そう…。
…本当はもう、会いたくないけど。
─────ピロンッ♪♪
ブレザーの右ポケットが微かに振動して、私にメッセージを受信したことを伝える。
ぼーっとする意識のまま、右手でポケットに手を突っ込んで届いたメッセージを確認すれば、
【おつかれ、さっき家着いた。】
「瀬那…。」
大好きな大好きな瀬那から届いた滅多にくれないLINE。
いつもの私なら、飛び跳ねて喜ぶのに。
さっきの紗菜ちゃんとのやり取りを思い出して、モヤモヤした感情が私を包む。
……でも、瀬那は悪くない。
私がバカなのが、全部いけないんだよね。
私が器用で気遣い上手で、頭も良くて…もっともっと瀬那のことを上手く支えてあげられていたら
瀬那を疲れさせることも、瀬那が進路を迷うことも…なかったんだよね。
【お疲れ様〜(*´∀`*)!!】
いつも通り…いつも通りでいなくちゃ。
これ以上、瀬那の負担になることはしたくない。


