「…思い当たる節でもありました?」
挑発的な視線。
その視線は私の心に真っ直ぐ突き刺さる。
まるで、何もかも見透かされてるみたいに感じて、感情がもろくなって胸が張り裂けそうだ。
「瀬那、私にはそんなこと…一言も言わなかったよ。」
「伝えたらきっと、森坂先輩が悩むと思って言えなかったんでしょうね。可哀想な南先輩…。」
「私は…!「南先輩のことを本当に想うなら、南先輩と別れてくれますか?」
「…っ、…それは出来ない!私には瀬那と別れるなんて出来ないよ!」
「森坂先輩といると、南先輩がダメになる。南先輩の将来よりも、森坂先輩は自分の気持ちが大事ですか?」
「………それは…、」
いつにも増して怒りのこもった紗菜ちゃんの声。
…紗菜ちゃんも、瀬那のこと本当に大事に思ってるんだってすごく伝わって来て、
同時に、胸がキューっと切なく泣いた。


