「お待たせしました。フルーツパフェとガトーショコラでございます。……ごゆっくりどうぞ。」
タイミング悪くやって来たウェイターさんが、今にも泣きそうな私を見て、ギョッと目を見開き…バツが悪そうに戻っていく。
もう、周りにどう思われてもいい。
「わ〜!美味しそう!ね、先輩も1口食べます?」
パフェを見ながら子供みたいにはしゃぐ紗菜ちゃんは、ニコニコと私に尋ねるけれど
「そんなことより…教えて、もう1つって何?!」
今はとにかく知りたいの。
気になって仕方がないの。
もう一つ…それも、瀬那に関わることなの?
「…先輩、せっかちだな〜!せっかく頼んだものも届いたんだし、ゆっくり食べましょうよ!」
「気になって喉も通らない!…話があるなら、先に済ませて。」
まっすぐ見据えれば、スプーンで1口パフェを頬張り、"ん、おいし〜"と笑顔をこぼした。
「そんなに気になるなら、教えてあげます。ただ、これを聞いたら…先輩も南先輩と別れること、真剣に悩むことになると思いますよ。」
「っ、……」
まっすぐ見据える私に、全く怯むことのない紗菜ちゃんの力強い眼差しに
心臓がドクン…て、嫌な音がした。


