南くんの彼女 ( 七 転 八 起 ⁉︎ )



「…森坂先輩、カフェでお茶でもしません?」


「は?」


私の腕を掴んで微笑む小悪魔…いや、悪魔がそこにはいた。



「せっかく私も、ここまで来たし?…それに、」


「な、なによ…!」


「私、森坂先輩に話があるんです。」


「話……?」


「はい。…とーっても、大事な話。」



言いながら顔から笑顔が消えていく。


ゾッとするくらい憎しみに満ちたその顔に、なぜか私の手はどんどん汗ばんで



瀬那の顔が脳裏に浮かんだ。




「…南先輩のことが本当に好きなら、森坂先輩は私の話を聞くべきだと思います。」


「…なに、それ……。」



私が、しっかりしないといけないのに。
紗菜ちゃんになんか、負けない!って気持ちを全面に出して行かなきゃいけないのに


なのに……



どうして、こんな時でさえ私は脳裏に浮かぶ瀬那に、助けを求めてるんだろう。


瀬那を思う気持ちで、誰かに負ける…なんてこと神に誓ってないんだから




「………分かった、場所移そっか。」




もっと、堂々としなきゃ!!