「…森坂先輩、カフェでお茶でもしません?」
「は?」
私の腕を掴んで微笑む小悪魔…いや、悪魔がそこにはいた。
「せっかく私も、ここまで来たし?…それに、」
「な、なによ…!」
「私、森坂先輩に話があるんです。」
「話……?」
「はい。…とーっても、大事な話。」
言いながら顔から笑顔が消えていく。
ゾッとするくらい憎しみに満ちたその顔に、なぜか私の手はどんどん汗ばんで
瀬那の顔が脳裏に浮かんだ。
「…南先輩のことが本当に好きなら、森坂先輩は私の話を聞くべきだと思います。」
「…なに、それ……。」
私が、しっかりしないといけないのに。
紗菜ちゃんになんか、負けない!って気持ちを全面に出して行かなきゃいけないのに
なのに……
どうして、こんな時でさえ私は脳裏に浮かぶ瀬那に、助けを求めてるんだろう。
瀬那を思う気持ちで、誰かに負ける…なんてこと神に誓ってないんだから
「………分かった、場所移そっか。」
もっと、堂々としなきゃ!!


