お兄さんと瀬那を交互に見ていた私に"2人の言い争いはいつもの事ですから"と、可愛い笑顔を向けてくれる乙葉ちゃん。
喧嘩するほど仲が良いってやつ…?かな。
毎日こうなのかな?…いいなぁ〜賑やかで楽しそう。
「じゃあ、食べ終わったら穴が開くほど見せてもらおうかな。」
「………、」
「ぶっ…!やばい、瀬那が口で俺に負けるなんて初めてだな。」
「……はぁ。奈楠さんにチクってやる。」
「あ!っ、それは…無理!勘弁!命がいくらあっても足りない!!」
「…じゃあ、黙って食えよ。」
「はい、分かりました……。」
奈楠さんって、誰だろう?
お兄さんの彼女さん…かな?!
そう言えば、付き合い始めたばかりの頃に……
「佑麻も、奈楠さんに会ったことあるよな?…あれは確かまだ俺を名前で呼ぶ前、だったっけ。」
ニヤッと笑う瀬那に、一瞬であの日のことがフラッシュバックした私は恥ずかしさで顔を伏せる。
あ〜〜!!
瀬那ってば、ハッキリ覚えてるじゃん!!


