「ははぁ〜ん。佑麻ちゃんとのあんな事やこんな事…は、自分の心の中だけに留めておきたいわけだ。」
…って、何言ってんのコイツ。
まじで頭おかしいんじゃ…
つーかそもそも、佑麻とキス以上のことなんてしてねぇし。
……意識した事がないわけじゃない。そりゃ俺だって男だし。
でも、佑麻だぞ?…無理だろ。キス以上のことってのがそもそもハッキリ分かってるわけない。
……焦る必要もないだろ。
「あー、去年のクラス会も水着姿の佑麻ちゃんを他の奴(男)に見られたくなくてパーカー貸してたしね〜!瀬那くん。」
「………。」
まじうるさい。こいつら佑麻以上にウザいんじゃねーかな。
「…でも、確かに…佑麻ちゃんスタイル良かったよな!あれは見ちゃうわ。」
「…殺すぞ。」
「ぶっ、なるほど!今んとこは反応するわけだ。愛だね〜!!!」
「…本気でうっせぇ。」
自分でも知らないうちに言葉を発してて、我ながら佑麻の事になると嫉妬深いってのも…認めたくないけど理解した。
他の奴が佑麻を色眼鏡で見てんのも、逆に佑麻が他の奴に無邪気に笑ってんのも…はぁ、ため息吐きたくなる原因。


