南くんの彼女 ( 七 転 八 起 ⁉︎ )




──────ゴクッ



瀬那は下唇を噛んで、まだ言おうか迷っている。


そ、そんなに重大な何かを口にしようとしてるの?私も覚悟して聞かなきゃ。



ふぅ…と軽く息を吐いて、瀬那の言葉を待っていた私に聞こえてきたのは







「……今日 泊まりに来て。」



…………。


………………?!




「え?……ぇえぇえ?!!!」



瀬那、い、今なんて言った?
私…耳に意識集中させすぎておかしくなった?!




「もれなく俺と、朝までずっと一緒だけど。」



もう、瀬那は何かが吹っ切れたらしい。
ニヤッと口角をあげて、たまに見せる意地悪この上ない顔で私からの返事を待っている。


「う〜〜〜っ/////」


ずるい。

本当にずるい人だ。
私の答えなんて、聞かなくたって分かってるくせに!


"朝までずっと一緒だけど。"


瀬那の声が脳内でリピートされて、その度に私の顔は熱を帯びていく。



「どうする?」


「い、行きたい…です…!!」


「……んじゃ、決まりだな。」



私の返事なんて分かりきっていたはずの瀬那が、私の返事を聞いてどこかホッとしたように見えたのは



きっと、気のせい…だよね?