──────ゴクッ
瀬那は下唇を噛んで、まだ言おうか迷っている。
そ、そんなに重大な何かを口にしようとしてるの?私も覚悟して聞かなきゃ。
ふぅ…と軽く息を吐いて、瀬那の言葉を待っていた私に聞こえてきたのは
「……今日 泊まりに来て。」
…………。
………………?!
「え?……ぇえぇえ?!!!」
瀬那、い、今なんて言った?
私…耳に意識集中させすぎておかしくなった?!
「もれなく俺と、朝までずっと一緒だけど。」
もう、瀬那は何かが吹っ切れたらしい。
ニヤッと口角をあげて、たまに見せる意地悪この上ない顔で私からの返事を待っている。
「う〜〜〜っ/////」
ずるい。
本当にずるい人だ。
私の答えなんて、聞かなくたって分かってるくせに!
"朝までずっと一緒だけど。"
瀬那の声が脳内でリピートされて、その度に私の顔は熱を帯びていく。
「どうする?」
「い、行きたい…です…!!」
「……んじゃ、決まりだな。」
私の返事なんて分かりきっていたはずの瀬那が、私の返事を聞いてどこかホッとしたように見えたのは
きっと、気のせい…だよね?


