「…俺はお前の親友だけど、佑麻ちゃんの味方だから。もし、お前がどんな理由であれ佑麻ちゃんを泣かせるような事があってみろ、…そん時は、」
俺にとって、佑麻がどれだけ大きい存在なのかって事くらい、俺だって気付いてないわけじゃない。
ただ、近くにあり過ぎて…
佑麻からの想いを、当たり前だなんて思ってしまっている自分がいたのも事実だし
その想いに甘えていた。
言葉にしなくても口下手な俺のことを佑麻は分かってくれている。そう思ってた。
いや…本当は俺がどれだけ佑麻を好きか、なんて伝わらなくていいと思ってた。
どうしょうもなく、自分が自分で居られなくなるほど佑麻が好きなんて
恥ずかしくて、かっこ悪くて、絶対 佑麻には知られたくないとさえ思っていたのかもしれない。
でもそんな俺のくだらない見栄が、結果的には佑麻を不安にさせたんだと思うと、俺もまだまだガキだな。
