……それに加えて、佑麻の真っ赤な顔を思い出すだけで、体温は上昇。
「おいおい、瀬那…顔赤いけど、思い出しちゃった?」
「あ〜!もう、帰れよ。そもそも何しに来たんだよ。」
────────ギシッ
どこまでも俺をからかって楽しそうな礼央に、いい加減嫌気がさしてきた俺は、ベッドへと仰向けでダイブして天井を見上げた。
「何って、説教してやろうと思って。」
「…は?」
いきなり真剣味を帯びた礼央の声に、仰向けで横たわっていた俺はカバッと起き上がって
俺へと視線だけ向けながらテーブルに頬杖を付いたままの礼央と視線を交わす。
「誰も叱ってくれないだろ?お前のこと。だから、俺が叱りに来てやった。」
"感謝しろ"なんて、ニッと歯を出して笑う礼央。
でも、俺は
「何で俺が叱られなきゃねーんだよ。」
叱られなくちゃならない覚えなんか一つもない。


