『 ゆい 、
そんなに他の男の事
かっこいいとか言ってたら
俺 、妬くよ? 』



静かで
聞いたことないくらい
低くて



どうして 、
どうしてそんな事言うの
期待して いいの?


「 … 嫉妬なんて
しないくせに 」


こんなこと
言い慣れてるのかな って
少し悲しくなって
笑いを含んだ声で
そう返す 。



『 するよ 、嫉妬 。
俺 、好きな子にしか
電話かけないし 。 』




え … ?




『 ゆいちゃん
明日 練習終わった後
会えないかな?

ゆいちゃんの学校の近くの
公園で 』


いつもの声
いつもの呼び方に戻った
柊汰にそう言われる 。


「 うん 。」



頷かずには
いられなかった 。