「あ、本当だ。ごめんね。ありがとう。帰ろっか」 「こんな所で何してた?」 前を歩いてた愛梨が動きを止めた。 見ていたのに知っているのにどうして聞いたのかも分からない今日の俺は少し変だ。 「…翼に告白されたんだろ。お前翼と付き合うのか…?」 「…付き合わない。だって私たち婚約してるし恋なんて…したくない。」 今にも消えそうな声でそれだけ言うと歩き始めた。 愛梨…恋なんかしたくないってどういう事だよ。 やっぱりお前の中にはまだ優って奴がいるのか? お前に俺は見えてないのか。