「俺も、同じ気持ちだから。花音先輩、だから俺相手に遠慮なんかしなくていい。俺は、それ以上に花音先輩を独り占めしたいって思ってるから」


「っ!!」


あぁ、心臓が壊れる。


なんでだろう、なんでこんなに胸が苦しくて、ドキドキして、颯に会いたいって思っちゃうんだろう。


「私は、颯のモノだよ……」

「っ……花音先輩っ、すげぇ、殺し文句」

「え??」


殺し文句??

私、今なんか変な事言ったっけ??



「天然って、この事か……」


「颯??」


「何もない、花音先輩は俺が守るし。俺は、花音先輩の…モノだから」


「そ、そっか…。というか、颯、だんだん私より余裕がある感じに見えるんだけど、気のせい?」


可愛い颯も、好きだったのに、なんか寂しい。


だって、今の颯は、少し強気だし、私より余裕があるから、なんかドキドキが止まらなくて辛い。