少女side
ある日。
私の前に1つの手紙とアキメネスの花が置かれていた。
誰が置いたかはわからない。
手紙の内容はこういうもの。


―――今夜10時アキメネスの花言葉にかけてあなたをさらいに来ます。―――
怪盗 レオン・ハルト

なにこれ...
アキメネスの花言葉?
さらいに来る?
レオンハルト??

͡° ͜ ʖ ͡° ) what?

なんの嫌がらせかしら。
あの男の嫌がらせ?
さらいに来るなんて言ったら
私が喜ぶものね。
バッカみたい。
誰がこんなもの。

でも...
ホントのことだったら。
ここから抜けられる?
この暗くて狭い檻から
外の世界へ行ける?あの月が
見えるの?

少女はいつしかこの“救う”という言葉に
希望を抱いていた。