ちょっと待って下さい!!
先生!!
その人はヤバいです!!
だって…睡蓮くんって、超頭が良い人ではありませんか!?
確か…全国テストを小学生の時からずぅぅぅっと1位をとり続けているとかなんとか…
中学も日本で一番偏差値の高い超難関中学に通っていたとか…
高校も、家から一番近いし、もう大学まで勉強するのが嫌だからという理由でウチの高校に入学してきたと言われる睡蓮くんですよね!?
それにあの人、"この高校は勉強しないんでしょ?僕、遊びたいんだよね~"とか言っちゃってて、毎日夜遊びしまくっているって事で超有名ですよね先生!!
どうして…あの人…いや、あのお方なんでしょうか!?他にもいい人いるんじゃないでしょうか!?
…と、思っていたら…
「お前の事を見てやれる奴は、この学校で…いや、日本中探しても睡蓮しかいない!!アイツは、天才じゃなくて、超努力型の人間だ!何か特別な才能があるわけでも、親が超エリートなわけでもない、ごくごく普通の一般家庭に育っている。要するに、お前と同じ頭の持ち主だ。ただ、その頭をどうやって今まで使ってきたかの差が、お前と睡蓮の違っているところだ」
そんな事言われたって…
大体、遊ぶ為にこの学校に来たあの方が、私の勉強なんか見てくれるものなのでしょうか?
「フフフフ…安心しろ。すでに睡蓮にはお前の勉強を見る事についてはOKをもらっている。…お前の勉強を見て、次のテストでお前のテストの点数が全教科平均点にとどいた日には、テストで高得点をとり続けるのを理由に、学校に来なくてもいいし、授業に出なくてもいい。そして俺の方で出席日数を完全に誤魔化して、通知票にも悪い事は何も書かない事を条件にして、やっとOKをもらった」
うわあ…それって、私の次のテストの点数が超重要になってくるって事じゃ…
「って事で、お前は睡蓮に勉強を見てもらい、次のテストで平均点にとどかないにしても、せめて倍の20点は点数はとれるようにしてもらえ!」

