「随分…遅かったですね!」 「そうだなー…相手に手こずったものだから…」 それって後藤さんですか? とは絶対に言えない…。 「はい、見つかったよ!」 「え?靴、ですか?」 確かに私のだけど、どうしてこれを? 「実を言うとさ…後藤さんたちが靴を隠したって分かった。」 やっぱりね。 「でも先生…どうやって分かったんです?」 「体育の時間に職員室に呼んで話を聞いた。それで正直に答えてもらったんだ。」 あの時、私のことで呼んでたんだ。