ガラガラ──。 先生が言ってた通り。 長イスには誰かが座っている。 その子は小柄で色白な、いわゆるカワイイ系女子だった。 「どうだ?具合少しは良くなったか?」 「はいっ!先生のおかげで、だいぶ楽になりましたぁ~!」 「そうか。顔色もさっきより良くなったし、もう戻ってもいいよ」 「蓮斗先生の隣に立ってる女子って誰ですか?」 いや、外見だけで性格は可愛くないかもな。 私を見ては睨んでいるような感じ。