「今日から梨々華と一緒で保健室登校する2年の小川美麗(みれい)だ。仲良くしてやってな!」



「初めまして!小川です。えっと、白雪梨々華ちゃん、ですよね?」



胸元まである長いロングヘアー、クリクリとしたパッチリお目目に長く伸びた睫毛。



唇には、真っ赤に染められたリップが塗ってある。



細くて長い手足に、透明感のある白い素肌。



結構、整ってる。



「あ、はい…」



何で知ってるんだ?



「やっぱり~♪梨々華ちゃん学校で有名だもん♪宜しくねっ。」



ニッコリと笑うその表情は、蝶が飛ぶみたいに色っぽい。



「…よろしく。」



有名って…どんだけ私は知られてんだろうか。



知られたくて保健室に来てるわけじゃないんだけどな。



しかも小川さん同級生とかやりづら……。



保健室登校になったら、先生との時間無くなっちゃうじゃん……。