もんもんと雑誌を読んでいた。 ぽんっと、肩を叩かれた。 誰だ! そう思い、振り向いた。 「あ。おはようございます」 「おはようの時間ではないと思いますが」 なんと、少々困り顔の律儀クンがいた。 ホーム以外会ったことがなく、少しだけ緊張している。 「そうだよね。つい、おはよう。と言ってしまう癖があるんだよね」 急いで、読みかけの雑誌を本棚に戻した。 「本屋に来て、何か探し物?」