碧ちゃんにバレたからと言って、会社で何も変わることはなかった。
碧ちゃんが誰にも言わなかったから。
ミスをすれば怒鳴られる。
その端で、視線が交われば熱く絡め合う。
残業で二人して残れば、手を繋いで帰る。
何気ない日常に幸せを感じていた。
初めての私の恋は、順調にみえた・・・
「楓、明日から出張なんだ。」
そう言って、凌さんは私の身体をグッと引き寄せた。
付き合いだして初めて経験する、凌さんの居ない日々。
不安はないと言えば嘘になるけど、お母様も良くしてくださるし、大丈夫だと思っていた。
「大丈夫ですよ。凌さんは何も心配せず、気を付けて行って来てくださいね。私はここで待ってます。」
そう言って、ニコリと微笑めば、ポンポンと優しく頭を撫でてくれた。
「心配はしてないが、何かあれば必ず連絡して来い。」
幾分か背の高い凌さんの声が頭の上から降って来る。
ゆっくりと顎を持ち上げられ、いつものように優しいキスが降ってきた。
触れるだけのキスは次第に深くなり、息つく暇もない。
「っん・・・ん・・・」
フッと唇を離され、
「あんまり可愛い声を出すな。止まらなくなる。」
そうクスリと笑って、凌さんは部屋を出て行った。
私達はまだ、キスより先には進めていなかった。
碧ちゃんが誰にも言わなかったから。
ミスをすれば怒鳴られる。
その端で、視線が交われば熱く絡め合う。
残業で二人して残れば、手を繋いで帰る。
何気ない日常に幸せを感じていた。
初めての私の恋は、順調にみえた・・・
「楓、明日から出張なんだ。」
そう言って、凌さんは私の身体をグッと引き寄せた。
付き合いだして初めて経験する、凌さんの居ない日々。
不安はないと言えば嘘になるけど、お母様も良くしてくださるし、大丈夫だと思っていた。
「大丈夫ですよ。凌さんは何も心配せず、気を付けて行って来てくださいね。私はここで待ってます。」
そう言って、ニコリと微笑めば、ポンポンと優しく頭を撫でてくれた。
「心配はしてないが、何かあれば必ず連絡して来い。」
幾分か背の高い凌さんの声が頭の上から降って来る。
ゆっくりと顎を持ち上げられ、いつものように優しいキスが降ってきた。
触れるだけのキスは次第に深くなり、息つく暇もない。
「っん・・・ん・・・」
フッと唇を離され、
「あんまり可愛い声を出すな。止まらなくなる。」
そうクスリと笑って、凌さんは部屋を出て行った。
私達はまだ、キスより先には進めていなかった。