強引なキスで酔わせて【完結】~二人のその後 更新中

「ずっと、こうしたかった・・・・・お前を、楓をこの手で抱き締めたかった。」
「桐島部長・・・・・」
「凌。」
「え?」
「凌だ。凌って呼べ。」
「凌・・・さん・・・・・」



鼻腔いっぱいに凌さんの香りが広がる。


半年前、部長が営業に赴任して来たあの時から、私の心は部長に鷲掴みにされていた。
その冷たい瞳はいつも私を見詰めていたように思う。


「楓・・・こっちに赴任して来た時から、お前のことが好きだった。けど、お前は俺ではない誰かをいつも見てた。」
「え・・・?そんなこと・・・・・」
「それがアイツだったんだな。」
「きっと、あの時は奏汰しかしらなくて、奏汰に恋してるって錯覚してた。」
「あぁ、そうみたいだな。」


そう言って、凌さんは私の頬に手を添えた。
もう片方の手で、グッと腰を引かれて凌さんに密着する形になる。
こんな経験、っていうか何もかもが初めてな私は、ただただ成すがままに身を任すだけ。


そのことが、手慣れた凌さんに重荷にならないかと不安になった。


「凌さん・・・私・・・男の人と今まで付き合ったことがなくて・・・」
「あぁ、知ってる。」
「だから・・・その・・・」
「何だ?はっきり言え。」
「重くないですか・・・・・面倒じゃないですか?」



余りの恥ずかしさに顔に熱に集まり、耳まで真っ赤になっているだろう。



「何言ってるんだ。他の男はどう思うかは知らないが、俺は嬉しいと思う。真っ白な楓が俺色に染まってく。それだけで十分だ・・・」
なのに、何を心配している?



そう耳元で囁かれ、ゆっくりと唇を絡め取られた。