ペラペラと見積書を捲り、中を確認すると、
「もういいぞ。」
と、声が掛かった。
え?それだけ?
昨日の出来事が何にもなかったかの様に振る舞う桐島部長に、躊躇いを隠せない。
昨日、あんなことをしておいて、今も私の指に触れて来て。
それなのに、何もなかったかのような態度にどうしてか腹が立った。
「どうした?まだ何か用か?」
「いえ・・・・・」
別に期待したわけじゃない。
オフィスでも昨日の部長で接して欲しいと思ったわけでもない。
けど、何かアクションがあったって良いんじゃないかって期待してた自分に失念した。
踵を翻し、自席へ戻る。
その私の後姿を、桐島部長が見詰めていただなんて気付きもしなかった。
「楓さん、今日、めっちゃカッコいい人に送って貰ってませんでした?」
席に戻ると、碧ちゃんから声が掛かった。
「え?見てたの?」
「見てました!見てました!とっても仲良さそうでしたね。」
グフフと言わんばかりに喉を鳴らして碧ちゃんは笑った。
「幼馴染だからね。」
「えー!それだけの関係なんですかぁ?」
語尾を伸ばして話す話し方は、碧ちゃん特有だ。
「もういいぞ。」
と、声が掛かった。
え?それだけ?
昨日の出来事が何にもなかったかの様に振る舞う桐島部長に、躊躇いを隠せない。
昨日、あんなことをしておいて、今も私の指に触れて来て。
それなのに、何もなかったかのような態度にどうしてか腹が立った。
「どうした?まだ何か用か?」
「いえ・・・・・」
別に期待したわけじゃない。
オフィスでも昨日の部長で接して欲しいと思ったわけでもない。
けど、何かアクションがあったって良いんじゃないかって期待してた自分に失念した。
踵を翻し、自席へ戻る。
その私の後姿を、桐島部長が見詰めていただなんて気付きもしなかった。
「楓さん、今日、めっちゃカッコいい人に送って貰ってませんでした?」
席に戻ると、碧ちゃんから声が掛かった。
「え?見てたの?」
「見てました!見てました!とっても仲良さそうでしたね。」
グフフと言わんばかりに喉を鳴らして碧ちゃんは笑った。
「幼馴染だからね。」
「えー!それだけの関係なんですかぁ?」
語尾を伸ばして話す話し方は、碧ちゃん特有だ。

