「あれから、そんなことがあったんだ~
 なんかやっぱりって感じだけど不器用極まりないわ…ホントに」




私はあれからの事を紀伊に事情聴取されています…それは警察かっていうくらいに…



きっと急すぎる話にびっくりするかと思いきやなぜか紀伊は私の前の席に座ったまま足と手を組み納得というように一人で深く何度も頷いている






「それでね…
 実はデートにも誘われたの…」


「え〜〜!
 それは驚きだわ…でもやっとあいつも動き出したか…
 まあ私の作戦は成功したってことね
 まあ良かったじゃん理子!
 久しぶりに理子が嬉しそうで本当に嬉しいわ~」



紀伊がびっくりするのも無理ないと思う


私もまだ信じられないのだから…


でも動き出したとか作戦とか何のことだろ?まあいっか紀伊も自分のことのように喜んでくれてるし



それにしても今まで全然私に興味なかったあの瞬君が誘ってくれたんだよ


もう、嬉しすぎて頭がおかしくなりそう…