「あぁー、悪いな
 お前はちょっと来い」









瞬君は紀伊と一言言葉を交わして私の手を握り部屋から半ば強引に連れ出した


そのままどんどん引きずられてカラオケ屋の出口へと向かう私たち



「ねえ…瞬君どうしたの?
 ねえねえ瞬君!!」



「…」


瞬君はそのまま私に背を向けて私の言葉にも何も答えてくれず手を引っ張り続けた


そして気づいた時にはあっという間にカラオケ屋を出て、狭い路地まで連行されたのだった