「偉そうなこと言ってんじゃねえぞ」





俺は思わず叫んで実の胸倉を掴んだ!


腹立たしかった


実の言葉に…


いや




本当はそうではなくていつも理子と正面からきちんと向き合えない自分に俺は腹が立ったんだ


ホント情けねえな…




「ほら、怒鳴るのはいいけど、
 早く追いかけねえと他の野郎に取られち
 ゃうぞ。可愛い可愛い理子ちゃんをね」


こうやって肝心な時にコイツにいつも俺は勇気づけられる


だから、女好きでいつもうるさい奴で憎たらしいが、嫌いになれないんだよな