「おまえは綺麗だ。世界中の誰よりも」
「え……」
信じられない言葉が聞こえて見上げると、琥珀色の双眸が私を見つめていたけれど。
その瞳にいつにない熱さが感じられて、じわじわと頬に熱が集まっていく。
「おまえは今日のパーティーでオレのパートナーとなる。覚悟はいいな?」
「え……はい」
恥ずかしいままだったけれど、彼の目を見てしっかりと頷いた。
「今日が最後ですから、精一杯務めさせていただきますね……え?」
私がそう告げた途端、レン王子は腰を抱くとそのまま顔を近づけてくる。 かあっと顔が熱く真っ赤になったであろう私の耳元に囁いた。
「今日が最後ではない、これからもずっと――だ」
私が理解して返事をする前に、レン王子は私をリードしたまま隣のパーティー会場へと向かった。
そして。
このホテルで一番の大広間で開催されているクヴェル王国の親善パーティーで。私は、レン王子のパートナーとして登場した。



