クリスマスプレゼントは王子さま






「あらん、アタクシったらやっぱ腕がイイわ~最高!」

「………………」


思わず固まるしかなかった。


だって……アベルさんに連れて来られた先はホテルの一室で。そこに待ち構えていらっしゃったのは……ここ数日お世話になったブランドショップのスタッフの皆様でして。


私が部屋に足を踏み入れた瞬間、アリが群がるがごとく一斉に襲いかかられ……身ぐるみ剥ぎ取られた後は、やれエステだのやれマッサージだの。肌のお手入れから始まり、下着から何から選んだものを身につけさせられ、あれよあれよという間にドレスを着せられた。


当然ながらメイクやヘアメイクまでなされ、3時間ほどかけて出来上がったものを見た私は鏡の前で息を飲んだ。


薄いグリーン地のふわふわした素材を重ねたスカートは、七色にキラキラと輝いて。貧相な私の欠点を補うどころか体を綺麗に見せる素敵なデザインのドレス。ゆるく巻いたハーフアップの髪は、ティアラのようなヘアアクセと真珠がちりばめられて。開いた胸元には同じく真珠の繊細に編み込まれたネックレス。 顔は別人かと思うほど優しく綺麗なメイクが施されていた。