ビピピピッ
ピピピピッ


う〜ん、、もう朝か、、


昨日は誰を試しに呪ってみようか?
ということばかり考えていて、そのまま眠ってしまったようだ。


まあ、もちろん信じていないから"試しに"なんて言えるのだけれど。


『幸〜!朝ごはんできたわよ〜!早く降りてきなさい!』


ん、もう、うるさいな。
わかってるって。


私は重い体を無理やり起こし、
パジャマ姿で寝癖を付けたまま下に降りた。


、、お母さんからはもちろん叱られたけど。


そのままお母さんの説教を生返事でやり過ごし、私はようやく食卓に着いた。


私の隣ではすでにお兄ちゃんが食事をとっていた。


私のお兄ちゃん、桜井 拓翔(サクライ タクト)は学校1のイケメンと言われている。


妹の私でも思うんだから、相当イケメンなんだと思う。


その真逆の私は、通称『タクファン』達から疎まれている存在だ。