「あーえっと…琴美ちゃんの元彼だっけ?」 「…大航くんだよ」 「お兄ちゃん、何言ってるの!変なこと植村さんに吹き込まないでよね」 「いい加減おりたら?」 克典はわたしを抱き締めたまま子どものように駄々をこねる 「やだっ!」 「克典さん…わたしたちやっぱり無理だよ。ちょっと疲れちゃったみたい、ひとりにさせて」 わたしは克典を退けると屋上へと向かった