悪いキス


思いの外、太田はかなりゆっくり歩いた

しかしわたしは何も注意しなかった

注意して何か言われ返されるのが恐かったのだ

言いたいことも言えず、そんなわけだから会話も弾むわけもなく

ただ足取りはゆっくりと進んだ