そして、彼は彼らを振り回す。

それから、一週間後。


深夜仕事から帰るとマンションの前にツムギがいた。


あれは、びっくりした。


調べたんだと。


あたしが気づくと『この前はありがとー!行くとこないから泊めて?』とかいうから一発お見舞いした。


だけどヤツは捨てられた子犬のような目をして、あたしに縋ってくるし、冬の寒い日だったから、少しだけならとしぶしぶ了解した。