そして、彼は彼らを振り回す。

「ちゃーす、今の誰?」


「ま、まさか…ツムギさんの彼女…?」


「ばっか、ツムギさんには年上の彼女いんだから、浮気相手に決まってんだろ。」


「ツムギさんは罪な男です…」


騒がしくツムギたちと入れ替わりで入ってきたのは副総長の忍(しのぶ)と特攻隊長の凪沙(なぎさ)、幹部の琉夏(るか)、そして、義妹で姫の睦月(むつき)。


「あ、玲央。どゆことあれ?」


忍がさっきまでツムギの座っていたソファーに腰掛けてツムギが出て行った扉を見ていった。


「しらね。ツムギのダチらしいけど違うと思う。迎えに来たとか言ってた」


「ツムギは謎だらけだからね。実は金持ちの坊っちゃんだったりして」


「うわ、あり得る」


「育ち良さそうだもんな。いーなーメイドとかいんのかな…」


「身分違いの恋…いい!萌える!」