そして、彼は彼らを振り回す。

シズクというやらは一人でぼそぼそとなにか言っているが、ツムギはいつの間にか離れてソファーに座っている。


「どうでもいいが、どうにかしろ、ツムギ。勝手に倉庫に不法侵入してたんだけど」


「あはは、鍵もくそもないからなぁ、ここ。シズクー、帰んなよ」


「ツムギさん!貴方を連れ帰りに来たのですよ!帰りましょう。蓮太郎さんがお待ちしていらしっしゃるわ」


「あー、シズクー、お外に行こうかー。んじゃ、お騒がせしましたー」


と言って止めるまもなく、女を引きずってツムギは出て行った。