「じゃあ最後は俺な!」


ハルが、2つの袋を浅倉くんに渡した。


ひとつは・・・・・メガネケース。


もうひとつは・・・・・ハートのストラップ。


このストラップは、ハートが2つに割れていて、カップルでお揃いとして買う人が多いんだけど・・・。


浅倉くんって彼女いないよね?


「正樹、結構メガネ持ってるじゃん?なのにメガネケースとか持ってないから・・・」


「え・・・待って」


ハルの言葉を遮るように、浅倉くんが言葉を発した。


「これ・・・伊達メガネだけど・・・」


・・・・・・・・・。


「「「えーっ!!!」」」


浅倉くんの言葉に、みんな、声を揃えて叫んだ。


「何で伊達メガネなんかつけてんの!?正樹そんなガラじゃないじゃん!」


「いや・・・彼女に『正樹はメガネつけていた方がかっこいいと思う』って言われて・・・」


「「「えーっ!!!!!」」」


今度は、“彼女”という言葉に、浅倉くんとハル以外のみんなが叫んだ。


「彼女いたの!?」


「え、知らなかった?晴人は知ってるけど」


ハル、浅倉くんに彼女がいたこと知ってたの!?


・・・あ、だからハートのストラップか・・・。