専務とJC


パシッ


俺は彼女の手を掴む


「何ですか?」


そこから見える彼女の顔は


凜として艶のある黒髪


色素の薄い肌に小さな鼻


睫毛が長く くっきり二重の目


はっきりと濃い眉毛に


真っ赤な唇


手も細く今すぐにでも折れそうなくらい


「俺と友達からでいいから付き合ってほしい。」


一つも動揺せずに言う


「嫌です。」


「そっかまたくるから。」



そのまま期待に胸を躍らせながら帰った。