水色に白の飛行機雲の線。

翔吾に再会した日の空に似ていた。

「おー、拡也、風邪平気か?」

学校が近づいてくると、クラスの友達が次々と声をかけてきてくれる。

「心配かけてわりぃ。」

顔の前に片手で、ごめんのポーズ。

「おー、拡也。約束、分かってるよな?」

にやり、とイジワルに笑って見せるのは、翔吾だった。

「分かってるよ。」

なに高いもの奢らされるのやら……

そう思いながら財布と会議。

んー、なんとかなる……か?

そんなことを考えながら
いつもの授業。
いつもの日々を送っていた。

……昨日まで泣いてたのにな。

少し切なくなりつつも
いつも通り、皆と笑っていた。

翔吾とも、いつも通りバカやって騒いで過ごしていた。