「送るよ。明日も仕事だ。」

「もう一つ聞いてもいいですか?」

「一つと言わずいくつでもどうぞ。」

「どうして朝はラフな服であんなところに寝ていたのですか?」

「昨日徹夜で暗室にこもったまま寝てなかったから。あそこで眠れたのはたったの10分だった。誰かさんが腹の上に乗っかってきたからね。」

「ごめんなさい。すみません。ホントに。」

「服はあのままでも良かったが、本社からお偉いさんが来たんで着替えたわけ。納得できた?」

「はい。納得しました。」

「よし、出よう。」

「はい。ご馳走さまでした。」