消しゴム位の。

そっと目を開ける。
音がした方に視線をやると、
髪の長い少女が倒れていた。

少女と言っても見た目は中学生位だ。
俺とそう年は離れていないだろう。

音をたてて倒れた後ピクリとも動かない彼女。
明らかに様子がおかしい彼女に
少し戸惑いながら急いで駆け寄る。

「おい、大丈夫か?」
「……うぅ、大…丈夫。」

意識はあるようだ。
この時期だ、脱水症と考えるのが妥当だろう。
一人で歩けなさそうな彼女を姫抱きにして
俺がさっきまでいた木陰に移動させる。

とりあえず、消防に電話して救急車を…

俺が携帯を手に持った時、

「…だめっ救急車は…呼ばないで」

彼女は少し強めに言った。
おかげでむせてしまったようだ。

今は理由とか聞けなそうだな。
……飲みもの、買ってくるか。

「スポドリ買ってくる。ちょっと待ってろ。」

公園の外にある自動販売機に
スポドリを買いにいった。
その間、少し彼女について考えてみる。