特に話すこともなく手を繋いでお互いの家にたどり着く。

わたしたちの家は隣同士。

だけれど、わたしもスバルも片親で仕事で忙しいからだいたいはどちらかの家に2人でいることが多い。

今日はスバルがわたしをそのまま彼の家に連れて行った。

外はすっかり真っ暗で肌寒く感じる。

スバルの部屋に入って大きなベッドの縁に彼と一緒に座った。

正しくは彼の足の間に座らせられた。

黒と白で整えられた広い部屋は彼を表しているようだ。