「あのさ、如月…」

「「めいっ!!」」「めいちゃん!!」

「あ!運生、拓哉、精羅」

「おめでとうっ!!めいちゃん速かったよ!!」
「めいって足速かったんだな〜!」
「がんばったじゃん!」

…夜乃達に言われた時とは違う。胸がじーんってなって世界がぴかぴかする。

「…私も、あのくらい走れるようになるからね〜!!」

「「ー?!」」

運生と拓哉は、精羅が言った言葉に驚いている。私は何故だからわかんない。

「ど、どうしたの?!」

「「精羅…熱あるかも…」」

「え?!精羅、大丈夫?!」

「んもぉ!そんなわけないでしょ!」

えー。どういうこと?

「昔の精羅なら「私もあのくらい走れたらよかったのに」って言ってると思う」

「僕もそう思うよ。だからびっくり」

精羅ってネガティヴだったの?

「昔だったら言ってたかも…けど、約束したもんね…。この4人で遊園地行くって。だから、もう弱音は吐かないよ!」

「…精羅。」

「こんなこと言えるなんて自分でもびっくりだよ!めいちゃんのおかげ!ありがとう!」

「…ちがうよ…。今の私がいるのは3人のおかけだもん…だから…」

「それこそ違うよ。」

運生…

「だって俺らが助けたわけじゃない。めいが自分で苦しみから出てきた。そんなめいをみて俺らも頑張れた。」

「そうだよ。手紙だって、諦めかけてた僕らに夢を与えてくれた。」

拓哉…

「…めいちゃん、、」





「……ありがとう………」







「…うぅ…。こちら、こそ…あ、ありがとぉ…グスッ…」