「陵ちゃんがいないよ〜」
「加瀬君が?!もぉ…探してくるね!」
「ごめんな〜俺も競技終わったら探すから〜」
「うん!」
…峰吉君、加瀬君のこと陵ちゃんって呼んでたな…。加瀬君もなんだかんだで峰吉君のことは嫌ってないし。
ーズルっ!ー
「わっ!」
ードスッ!ー
「い、た…くない…」
私さは転けたはずなのに痛みを感じない。
「大丈夫か?」
「う、運生?!あ、ありがとうっ!」
「そんなに急いで何してんの?」
「あぁ!同じクラスの男子を探してるの!競技はまだ先だけどサボリ魔だから心配で…」
…それより、運生の私服姿2度目だけど…かっこいい。
「そっか。…めいがポニーテールしてんの珍しいな。似合ってんじゃん!」
「ありがとっ!運生も私服かっこいいよ!」
「ま、俺は病服でも私服でもかっこいいからよ!」
「折角褒めたのに台無しだよ!」


