「私に出来るかわかんないけど、やりますよ」
「ありがとう。じゃあ2つ目だね。」
「はい」
「…2つ目は、天と仲良くしてやって」
「…え?」
天君と仲良く?
「…天は、上辺だけの友情を作っていて絶対踏み込ませないんだ。陵以外には…」
「…そうなんだ…」
2人って似ているようで似てない。
”上辺だけの友情なんていらない”と思っている加瀬君…
”上辺だけの友情をつくっている”天君…
けど、2人の間には…誰も入れない絆がある。
「わかりました。3つ目は?」
「3つ目は…君が心から楽しかったって思える高校生活にしてほしい」
「…」
私が…?
「頼めるよね?」
「…はい。3つとも絶対叶えますっ!」
「ありがとう…あ、頼みっぱなしもあれなんで、俺にもなんか頼んでもいいよ〜」
「え!いいですよっ」
「いいから〜3つ言ってごらん〜理事長の権限でなんでも叶えてみせるよ〜」
「え、じゃあ…1つだけ…。…」
「…なるほど」
「…い、いいですか?」
「まかせてっ!そんなの簡単〜」
「ありがとうございます!!」