「実はね、3つお願いがあるんだよね」

「お願い…ですか?」

「修学旅行に陵がこないかもしれないんだよね。それは避けたいから何としても連れてきてほしいんだ。クラスメイトでしょ?」

「まぁいいですけど…」

私が言っても来てくれるとは限らないし…それよりも。

「私より、天君が言った方が効くんじゃないんですか?」

「…君は天とも知り合いなのか?!」

「え?あ、いや…ただちょっと会話しただけで知り合いなのかはどうでしょうね…」

「…天が頼んでも陵は上手くクラスに馴染めないとおもうんだよね。実際、天は陵と同じクラスじゃないし!」

「…1つ質問いいですか?」

「いいよ」

「なんで天君と加瀬君を同じクラスにしなかったんですか?こうなることはわかってたはずですよね?理事長なら同じクラスにすることだって可能だったんじゃ…」

「うん。でもさ…君らの修学旅行来年かと思ってたんだよねぇ〜!あははっ」

…この理事長…。…アホだ…

「何でですかっ!自分が理事長してる学校の修学旅行の年くらい覚えててくださいよっ」

「だよね〜ははっ!」

「もぉ」