「めーちゃんやったら?」

「え…目立ちたくない」

「あの、如月さん。これ」

渡されたのはノートの端っこを破ったような紙切れ。差出人は瑞樹さん?!

「ありがと」

私はそっと開いてみた。

《リレー如月さんでてくれない?》

は?意味わからない…

《何で?》

《私と野々はこの前…2組の人と賭けをしちゃったの。負けたら野々が、2組の山中くんと付き合うことになるの!だからお願い》

…なんで賭け?!っていうかなんで野々がでてくるの?!

《なんで2人で2組の人と賭けをしたの?》

《私と野々は幼馴染なの。それで、この前ちょっど会って一緒に家に帰ってたら2組の人と会って…》

話はそこで途切れていた。

言いたくないことなのかも…。それなら無理に聞かないほうがいいよね?

《わかった。野々がかかってるならやるしかないし》