「私、すぐに帰れないんですか?」
「あたりまえでしょ?!骨折よ?左腕」
…はい?!こ、骨折?!
私は驚きで目をパチパチさせていた。だって生きていることに気を取られて、
怪我のことなんて考えてなかったから…
「…はぁー」
私…死んだつもりだったのに。けど、マンションの三階から降りても骨折ですむということはこの世で証明されたわけで、それ以上でも以外でもない。
「…はい。検診終わりね〜」
「あの。看護師さん。」
「なぁに?あと私のことは夏子でいいわよ」
「じゃあ夏子さん…」
「はい。着いたわよー」
私の話聞いてないし。
「…」
私はバフっとベットに座る。